支援

2021.01.29

「飛沫循環抑制車両 昨年に続き千葉県へ追加貸与」

令和3年に年が変わっても感染拡大が続いている新型コロナ感染症。
昨年4月に続き、今年1月には首都圏中心に再び緊急事態宣言が発出されました。以降も感染拡大は止まらず各地で医療体制が逼迫するなか、千葉県から「飛沫循環抑制車両」の新たな提供要請を受けました。県の体制拡充にともなう至急のご要望であったことから、千葉県オールトヨタでは追加貸与を急遽決定。昨年5月の26台に加え、千葉県オールトヨタの総力を挙げて10日間という短期間に10台の「飛沫循環抑制車両」を準備。1月29日、千葉県健康福祉部担当者の皆さん立ち合いのもとで無事引き渡しがおこなわれました。

「患者さんに安心を 対策スタッフに安全を」

トヨタ自動車が開発した飛沫循環抑制車両は、病院の「陰圧感染隔離室」と同じ原理で作られています。
運転席と助手席がある車両前部と患者さんが座る後部座席がシートで完全に隔離されており、特殊な空調システムによって前後の気圧差を創り出してウイルスの還流を防ぐ構造です。
患者さんの安全はもとより、搬送時のドライバーを感染の危険から守る大きな役割を果たしているといえます。
今回、千葉県オールトヨタ各販売店から寄せられた10台の内訳は、ノア2台、ヴォクシー3台、エスクァイア5台で、県が感染対策体制拡充の一環として新たに準備した軽症者・入院待機者用施設(成田市のホテル)と患者さんの自宅を結ぶ搬送の際などにおもに使用されることになります。



「守るべき命のために」

車両引き渡しに立ち会った「千葉県 健康福祉部 疾病対策課 感染症予防班」の飯島副主幹は、この「飛沫循環抑制車両」がいかに有効なものであるかを力説してくださいました。
公衆衛生上、感染予防はソフトとハード両面からのアプローチが必要であり、着脱に人の手が関わるソフトとしての防護服はプロの医療関係者でも緊張感を伴う対応であることから、構造設備としてハード面からの感染予防が確かな「飛沫循環抑制車両」は、なにものにも代えがたい価値があるものだといいます。
飯島副主幹の言葉には、私たちスタッフとして心強さを感じるとともに、身の引き締まる思いがしました。
こうした感染予防や治療も、そして交通安全も、人の命を守るといった目的は共通しています。
千葉県オールトヨタは「命を守る」ことへの貢献を今後も考え続けていきます。