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2023.08.06

給電車両の展示・実演@千葉県南総文化ホール ~『トヨタコミュニティコンサートin館山』と共に ~


市川交響楽団(千葉交響楽団協会)、日本アマチュアオーケストラ連盟、トヨタ自動車株式会社、千葉県オールトヨタ販売店が主催の「音楽を通じた地域振興」を目的とした『トヨタコミュニティコンサート』を開催いたしました。館山での開催は13年ぶりとなり1982年からの千葉県での開催は今回で238回目となります。ここ南総文化ホールは、2019年9月に令和元年房総半島台風の被害を受け、避難所としても活用されました。千葉県オールトヨタ販売店はその時の台風で大規模停電したのを受け、停電時でも避難所や施設に「外部給電可能な車両」を県内全市町村に届ける枠組みを整えました。当日は実際に車両を使用し、どのように活用できるのかデモンストレーションを行いました。

「暑さにも負けず・・・」

 この日の活動に参加したオールトヨタスタッフは、コンサートが行われる大ホール受付で「トヨタの給電」に関する情報がわかりやすく書かれたチラシや冊子の配布とホール正面の広場で展示・実演を行いました。演奏会の前後には、給電車両に興味を持つシニア世代の方々を中心に、展示ブースに立ち寄って下さる方も多く、スタッフの案内・説明にも力が入りました。また、暑さを少しでも凌いでいただこうと用意したアイスは、お子様連れのご家族に大好評でした。






「活動継続の大切さを知る」

狭小で厳しい地形を有しており、トンネル・橋梁が多数存在する館山市は、大雨による水の氾濫、土砂崩れなどの危険が特に心配される地域といえます。実際、各地に甚大な被害をもたらした令和元年房総半島台風(2019年 台風15号)の際には、道路の通行止めや孤立集落の発生などが起き、大きな影響をもたらしました。更に館山市に限らず近年、地球温暖化との関係が指摘される、大型台風や集中豪雨等の自然災害によるライフライン被害で最も頻繁に起こるのが「停電」です。有事の際に役立つ車がある事と、どのように活用できるかを知っていただく事が重要です。たとえば火事の際、せっかく消火器があっても、その存在や使い方を知らなかったら、役に立てることが出来ないのと同じです。





「増していく給電車両普及の必要性」

当日、展示・実演用として用意したのは、プリウスとRAV4の各1台で、いずれもプラグインハイブリッド車(PHEV)です。外部に電力供給できるPHEVは、突然の災害で停電したときに必要な電力を担保してくれる、安心で心強い味方になります。一般的な家庭が日常に使用する電力量10kWhに対し、プリウスを例にとれば、ガソリン満タンで48kWhと、約5日間分の電力供給が可能です。経済産業省によれば、2019年の台風15号では復旧までに4日間を要したといいますから、給電車両によって第一の電力喪失リスクを充分カバーできることになります。



「苦楽も車とともに」

今回のコンサートには、約750名のお客様にお越しいただきました。そのなかで、給電車両展示ブースを訪れ「あの台風のときには本当に酷い目に遭った」とつぶやく年配の男性がいらっしゃいました。給電車両のメリットをご説明すると「早く全部がそんな車になればいいのになぁ」と、笑顔で応えてくださいました。楽しいことをより楽しく、非常時の苦しさを少しでも減らすことが期待できるトヨタの給電車両。ただ走るだけではない、そんな車の魅力・能力を皆さんにお伝えしていくことが、私たちの使命であると感じる一日でした。